みなさん普段本は読まれますか?
社会人になってから読む機会増えたけど、読んだ内容をすぐに忘れてしまうんだよな…
と思うときよくありますよね。
今日はそんな人に聞いてほしいオススメの読書方法を解説していきます。
- 正しい読書ノートの書き方
- 理解度最強の3つの読書手順
- 要約のタイミング
読書ノートをとる
みなさん読んだあと、何もフィードバックすることなく終わっていませんか?
勉強と同じように、読書のときもノートを取ることは大切です。
でも、読書ノートってどうやって書けば良いんだ?
読書ノートの書き方は学校では教えてもらえませんしね…
そこで今回は2010年のカーネギーコーポレーションで行われた読書スキルを上げるためのノートの書き方に関するメタ分析を参考にしていきます。
参考文献:Graham, S., and Hebert, M.A. (2010). Writing to read: Evidence for how writing can improve reading. A Carnegie Corporation Time to Act Report. Washington, DC: Alliance for Excellent Education.
ここでいう読書スキルとは
- 本を理解する
- 本を早く読む
- 本の内容を応用する
を意味することとします。
どんなノートの取り方が良かったのか、効果量を参考にして解説していきます。
※効果量とは簡単に言うと、0だと効果なし。1が完全に相関している。
0.5を超えると相関関係が強いと言われるので、読書ノートに取り入れた方が良いです!
先生が作った質問に答える(効果量0.27)
先生や他人が考えた質問に答えて書くことです。
効果量0.27は相関関係が弱く、わざわざやることではないということが分かりました。
与えられた質問に答えるという行為は、完全に受け身ですからね。
学校の授業のときに、登場人物のA君は何を思ったでしょうか?
↑このような先生が作った質問に、本を読んで答える。
国語の力を上げるときには効果的かもしれませんが、読書のスキルを上げるにはそこまで効果的ではないことが分かっています。
ひたすら書く(効果量0.30)
本に書いてあることや思ったことをひたすら書いて、量で勝負することです。
効果量が0.3なので、たくさん書く労力を考えたとき、効率が良いとは言えないですね。
読書術に関する本でも、「1ページにまとめる」と書いてあることが多いので、書きすぎには注意した方が良いかも?
本に書いたある情報を書き写す(効果量0.47)
本を読んでいて、
この情報良いな!
と思ったときに、ノートに書き写すことです。
なんとこの効果量は0.47で、あまり効果がないことが分かりました。
昔は大事だと思った箇所をひたすらノートに書いていたな…
この方法は書き写すだけなので簡単にできるのですが、読書スキルはたいして上がりません。
このやり方で読書ノートを書いている人は改善した方が良さそうですね。
感想文を書く(効果量0.30~0.52)
読んだ本について、自分なりに自由に書くことです。
イメージとしては読書感想文みたいな感じでノートに書くみたいな感じでしょうか。
効果量が0.3~0.52と幅が広いです。
読書感想文の組み立て方が上手な人は効果が出るかもしれませんが、自分で読書感想文のスキルが分からない人は他の方法の方が良いかもしれません。
単語や専門用語の意味を把握し書く(効果量0.6)
本を読んでいるときに、分からない単語や専門用語をピックアップしてオリジナルの単語帳を作ることです。
文章を読んでいるときに、分からない言葉が出てくるとつまずいて先に進みにくく、挫折してしまうときありますよね。
効果量が0.6と高いので、ぜひやりたい読書ノート術ですね!
英語や古典の文章で分からない単語を抜き出して、単語帳を作る。
まずは文章を読む前に本に関する単語帳をつくると良いかもしれません。
要約を書く(効果量0.3~0.85)
要約を書くことは効果量が0.3~0.85と大きく幅があります。
正しい要約をすることができれば、0.85まで相関が強くなるので、要約のスキルを身につけて取り入れた方が良いですね。
- 第1章では○○の内容が書かれていた
- 第2章では○○の内容が書かれていた
この要約のやり方とやるタイミングは、後でも解説しているので参考にしてみてください。
本に対して質問をし、文章中に答えを探して書く。(効果量0.8)
本を読む前もしくは読んでいる最中に思い浮かんだ質問や疑問をノートに書き、読みながら答えを探し、見つかったらノートに書いていく方法です。
効果量が0.8と高いので、今すぐにでも取り入れたいですね。
第1印象に関する本で、次のような質問をノートに書く。
- 第1印象は何で決まるのか?
- 第1印象を上げる方法はあるか?
- 第1印象で相手に悪い印象を与えてしまったときの対処法はあるのか?
このように自分で思いついた疑問を質問にしてどんどん書いていきましょう。
その後、文章中に答えを探し、見つかり次第書いていきましょう!
読書スキルを上げる3つの手順
先ほどまで話してきた、効果量が高い読書スキルを参考に、どのような手順で読書をすれば、読書スキルが上がるのか解説していきます。
これはメンタリストdaigoさんもオススメしているやり方で、僕も普段から行っています!
単語探し読書
目次や索引を見て、分からない問題をピックアップしてノートに書きだします。
その後、単語の意味が書かれている文章を探してノートに意味を書いていく方法です。
探しても見つからなかったときはGoogle先生で検索して調べるのでも大丈夫です。
本は1番最初の読み始めのハードルが1番高いよね…
「脳を鍛えるには運動しかない」をスラスラと読む。
↓
BDNFが何か分からないからノートに書き出す。
↓
単語の意味だけ探す or グーグルで検索する。
2,3回目本を読むときに単語の意味を忘れていても、単語帳を作っていることですぐ確認できるので、つまずくことなく読書が進んでいきます。
答え探し読書
本を読む前に、何を知りたくてその本を買ったのか、表紙やカバーを見て疑問に思ったことを質問にしてノートに書いていきます。
また、目次や単語探し読書を通して疑問に思ったことも質問にして書いていきます。
その後、読書をしているときに自分で作成して質問の答えが見つかれば、どんどんノートに書いていく方法です。
この答え探し読書は3つある手順の中で1番大切な手順になります。
自分で問いを設定し、答えを探していく方法はとても主体的で記憶に残りやすくなります。
なので、ただ受け身になって読むだけではなく、答え探し読書をして主体的に学んでいきましょう。
「脳を鍛えるには運動しかない」の目次を見て、
Q.運動をすると脳ではどのよう反応が起きるのか?
Q.学習に運動はなぜ必要なのか?
Q.脳を鍛えるにはどのような運動良いのか?
と質問をつくる。
疑問がなくなり続けるまで何回も何回も本を読んでいきましょう!
何回も読んでいると、本についての理解も深まり、知識として自分のものになっていきます。
テスト勉強も1回だけじゃ覚えられないから何回も繰り返す。この原理と読書も同じですね!
自作目次読書
最後にやる手順としてオススメなのが、自分で目次を作ろうと考えながら読書をする方法です。
区切るポイントとしては、話題が切り替わるところが良いでしょう。
1つの話題に対して、3行程度で自分なりにまとめることです。
87人の学生を対象。本を読み要約を書いてもらうとき、次の2つのグループに分けます。
A:本を読んでからすぐに要約してもらう。
B:長文を読んで、当日は何もせず翌日に要約する。
2つのグループの本の理解度をチェックする。
参考文献:Anderson,M.C.,&Thiede,K.W.(2008) Why Do Delayed Summaries Improve Metacomprehension Accuracy?
結果はBグループの時間を空けて要約を行ったグループの方が成績が良かったのです。
勉強と同じですね。忘れてから思い出すことで記憶が定着します。
まとめ
今回のポイントは、
- 単語探し読書
- 答え探し読書
- 自作目次読書
※答え探し読書から時間空けてから取り組む
大事なことはじっく時間をかけて1回読むことではなく、目的を分けて何回もスラスラと読むことが大切ですね。
1回で理解しよう!ではなく、何回も読んで理解していけばよいや~と思うと、気持ちも楽ですよね。
ご紹介した読書ノートの取り方をぜひ参考にしていただいて、どんどん情報をインプットしていきましょう。
その後、行動に移していけばどんどん人生が変わっていきます!
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