日本とフィンランドの学力,教育制度の比較をしてみた

教育
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教育が素晴らしい国として、よくフィンランドが挙げれらていますよね。
実際に、学力や幸福度の世界ランキングでは上位にいます。

なぜフィンランドの教育が優れていると言われるでしょうか?

インターネットや本で勉強し、まとめてみたので紹介していきます。

フィンランドの学力と幸福度

生徒の学習到達度調査2018年調査(PISA)を参考に日本と比較しまとめてみました。

【分野】 フィンランド 日本
読解力    7位  15位
数学的リテラシー  16位    6位
科学的リテラシー    6位    5位

参考文献:文部科学省・国立教育政策研究所

なんと読解力以外、日本は勝利しています。
しかも、順位もトップ10で世界的に見ても好成績と言えるでしょう。

私たちってこんな賢いの?

こう思う日本人は多いです。

その理由は、能力を持っていることを理解していないからです。

実際に、数学と科学のリテラシーが高いのにも関わらず、理系学生の人数は少ないです。

日本では大学進学者のうち理工系( 医学、薬学を除く)が2割強しかいないことにある。その結果、韓国と比べても年間10 万人以上も大卒者で理工系の人の数が少ない。

参考文献:安宅和人. シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) (Kindle の位置No.1206-1208). 株式会社ニューズピックス. Kindle 版.

また、数学が得意と答えた生徒の割合は12%にすぎません。

参考文献:数学の「できない子」を強制的に生み出す日本の教育

僕は詰込み型の教育で学力は上がるけど、好きになることや将来もっと学びたいと思えなくなっていると考えています。

おっでぃ
おっでぃ

AI×ビックデータの時代に理系生徒が少ない国は心配ですね…

次に国連の持続可能な開発ソリューションネットワーク(SDSN)の世界幸福度報告書を参考に日本と比較しまとめてみました。

【年】 フィンランド 日本
2018年 1位 54位
2019年 1位 58位
2020年 1位 62位

参考文献:https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2020/WHR20.pdf
https://worldhappiness.report/ed/2019/
https://worldhappiness.report/ed/2018/

3年連続1位ってどんな国だ!って思いますよね(笑)

それに比べて日本は3年連続50位以内です。

みなさんはこの結果を見てどう感じましたか?

おっでぃ
おっでぃ

僕は学力も大事だけど、大人になった時の幸福度の方が生きていく上では大事だと思っています。

幼稚園~大学の流れ

次に幼稚園から大学までの教育制度を日本と比較しながらまとめてみました。

  フィンランド 日本
義務教育期間 義務教育期間 7歳~15歳(1学年~9学年)※就学前教育が1年間ある
7歳~15歳(小学校6年,中学3年)
義務教育後
(16歳~18歳)
高等学校か職業学校 基本的には高等学校
その後進学の場合 応用科学大学(4年間)
大学(1年生~3年生で学士、4年生~5年生で修士)
専門学校
短期大学
大学、大学院

参考文献:外務省

日本と大きく違うのは、就学前教育があることと、義務教育終了後に高等学校か職業学校を選択できることですね。

就学前教育とは幼稚園や保育園をつなぐ役割をもっています。

また、義務教育後の高等学校進学は約5割、職業専門学校進学は約4割になっています。

参考文献:ベネッセ教育総合研究所

日本の場合は高等学校への進学率が97%を超えていて、普通科が多いですよね。

参考文献:文部科学省

フィンランドと日本の違う教育について

次にフィンランドと日本の教育で異なる点を挙げていきたいです。

これはあくまで違う点なので、どちらが正しいとは言い切れません。

学費

まず大きな違いは就学前教育から大学・大学院まで学費が無料ということです。

しかも、学費だけでなく、交通費や給食費、文房具代なども無料なのです。

2016年の初等教育から高等教育の公的支出が国内総生産(GDP)に占める割合は、フィンランドが5.4%なのに対し、日本は2.9%です。

参考文献:図表でみる教育2019年版

おっでぃ
おっでぃ

少子化だからと予算を減らすのではなく、少子化だからこそ若い育成を大切にして欲しいですね。

学費無料のメリットはなんといっても、教育格差が広がりにくく、誰でも学びの場を得ることができることですね。

日本では高学歴と親の高収入には強い相関関係があります。また、私学や塾の競争も激しく、富裕層の方が教育に力を入れやすいのが日本の現状です。

しかし、フィンランドでは義務教育段階での私立学校数は全体の1%程度(日本は小学校が1%、中学校で8%)、大学は20校あり全て国立(日本の国公立の大学は全体の23%)なので、平等に教育を受けることができます。

しかも、フィンランド外務省によると、同国には「授業料と引き替えに優れた教育を提供する私立学校は、事実上存在しない」のだそうです。

おっでぃ
おっでぃ

大学まで無償は素晴らしいですね。奨学金返すのが辛い…笑

教員のレベルが高い

教員のレベルは教育にもろ影響が出ますからね…

フィンランドで教師になるためには、大学3年間、大学院2年間通う必要があり、狭き門となっています。

日本の場合、基本的には大学4年間で必要単位を取得することができれば、教員免許をもらうことができます。

もちろん教育に関する勉強を大学4年間で学ぶ人もいますが、免許のためだけに単位を取得し、知識がつかないまま教員免許を取得することもできてしまいます。

また、教員採用試験の倍率は年々下がってきていることも、日本の教育がなかなか発展しない原因だと思っています。

まとめ

  • 日本の数学的・科学的リテラシーは世界トップクラス
  • 世界幸福度ランキングで日本は60位前後
  • フィンランドは学費無償で教員レベルも高い

日本とフィンランドの比較いかがでしたでしょうか。

あくまでデータですので、全て鵜呑みにはしないように気を付けたいです。

それぞれの国の良い面を取り入れて、日本の教育が発展していくことを祈ります!!

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